クリーニングの水洗いとは?ドライ衣料でもウェットなら水洗い可能♪
よくわからないクリーニング用語「水洗い」についてしっかり解説!水洗いとは、どんな汚れ、どんな衣料に適したクリーニング方法なのかを徹底チェックすれば、あなたの大切な洋服が長持ちし、快適に着られるようになりますよ♪
クリーニング店の「水洗い」とは、どんなクリーニング方法なの?
クリーニング店でコースを選択するとき、実はあまりよくわからないのになんとなく選んでいるってことありませんか?
でも、それって本当に正しい選択なのでしょうか?
クリーニング店の洗い方にはそれぞれ長所と短所があり、クリーニング方法を使い分けることで衣類を長持ちさせることにつながります。
- よくクリーニング店を利用するけど、「水洗い」についてはよく知らない!
そんなアナタは、自らまちがった選択をして、知らないうちに衣類にダメージを与えているかもしれません!
この記事では、「水洗い」というクリーニング方法について、よくわからない疑問を解消していきたいと思います!。
- 「水洗い」とは、どんなクリーニング方法なの?
- 「水洗い」は、どんな衣類に対応しているの?
- 「水洗い」は、どんな汚れの場合に選ぶと効果的なの?
- 「水洗い」の料金はどのくらい?
「実はよくわからない!」ではなく、「自信を持って選んでいる!」と言えるように、クリーニングの水洗いとはどのようなものか、一緒に確認していきましょう♪
クリーニングの水洗いには2種類!汚れや素材に応じて使い分け☆
衣類のクリーニングには、大きく分けて3種類のクリーニング方法があります。
- ドライクリーニング (水 使用不可)
- ランドリー (水洗い)
- ウェットクリーニング (水洗い)
ここからは、水洗いと呼ばれる「ランドリー」と、「ウェットクリーニング」について確認していきましょう!
「ランドリー」は温水を利用し、汗汚れを強力に落とす水洗い方法!
「ランドリー」は、大型ドラム洗濯機などを使い温水を利用して水洗いするクリーニング方法です。
ランドリー専用の洗剤と、アルカリ剤などを投入して洗います。
高温の温水を使用するので、ニオイや汚れ落ちは抜群ですが、傷みやすい生地には不向きです。
「ランドリー」は、汗染みや汗汚れに最適♪
ランドリーという水洗い方法は、汗などの水溶性の汚れを落とすのに適しています。
特に汗のニオイや汗汚れが気になる夏場にオススメされることが多いクリーニング方法です。
「ランドリー」に適した衣類は?
「ランドリー」は、YシャツやTシャツ、トレーナー、白衣やタオルなど、しっかりした生地の衣類に適したクリーニング方法です。
薄手の生地やデリケートな衣類は、型崩れの恐れがあるのでやめておきましょう。
色柄物も温水であらうことによる色落ちが心配されるため、注意が必要です。
ランドリークリーニングに出してもいいか迷った時は、必ずお店の人に尋ねるようにしましょう。
「ランドリー」の料金はどのくらい?
比較的、低めの料金設定です。
お店にもよりますが、Yシャツであれば1点400円以下が相場のようです。
「ランドリー」とよばれる水洗いは、色柄物以外の丈夫な素材で、汗染みや汗汚れが気になる夏場などにオススメのクリーニング方法です。
「ウェットクリーニング」はドライマーク衣料をやさしく水洗いする高度なクリーニング方法!
「ウェットクリーニング」は、本来ドライクリーニングするべき(水洗いしてはいけない)衣類を特殊な洗浄方法で水を使ってクリーニングする水洗い方法です。
なぜ、ドライクリーニング衣料を水洗いしても大丈夫なの?
しかし、なぜ、本来ドライクリーニングするべき衣類に、わざわざ水を使う洗浄方法を用いる必要があるのでしょう?
それは、ドライクリーニングの特性と関係しています。
ドライクリーニングは、皮脂、化粧品、こってりした食品の汚れなど、油性汚れを落としたい時に最適なクリーニング方法です。
さらに、衣類の縮みや痛み、色落ちなどの心配がほとんどない優しい洗い方です。
しかし、ドライクリーニングは、汗など水溶性の汚れに対してあまり効果がありません。
これでは、ベタベタした汗汚れがどんどん生地に蓄積され、乾くと生地が硬くなり、いくらドライクリーニングに出しても着心地の悪い衣類となってしまいます。
そこで、この「ウェットクリーニング」というクリーニング方法が重宝されるのです!
「ウェットクリーニング」は、洗濯の取り扱い表示に「水洗い×(不可)」または、「ドライ」と書かれているようなドライマーク衣料でも、特殊な洗浄方法で水洗いができます♪
防縮剤や移染防止剤などを配合した特殊な洗浄液で洗うので、生地が縮むために水洗いできなかったドライマーク衣料でも、水洗いすることが可能なのです!
「ウェットクリーニング」はドライクリーニングとランドリーのいいとこどりをしたクリーニング方法なので、ドライマーク衣料でも水洗いをして汗汚れを洗浄することが可能なのです!
「ウェットクリーニング」は、ダメージを与えずにやさしくさっぱりキレイに仕上げます♪
ここで、「ウェットクリーニング」の水洗いとはどのような工程で行うのか、少しだけご紹介します。
専用洗剤と水を混ぜた、特殊な洗浄液の中でやさしく押し洗い
まず、「ウェットクリーニング」専用の洗浄液でなるべく負担をかけないように軽く押し洗いします。
時間をかけてやさしく押し洗いするので、ガンコな汚れも溶け出てきます。
(手洗いの場合も、専用プログラムを使った機械でする場合もあります。)
型崩れを極力させないために、軽く脱水&自然乾燥!
汗汚れが取れるまで十分に繰り返したら、仕上げ剤でダメージを補修します。
その後、ほんの少し脱水して、負担をかけないように自然乾燥させます。
最終仕上げは縫い目の収縮までチェックして矯正する!
最後は念入りに、プレス機で縫い目の縮みを矯正しながら最終仕上げをします。
これで、ベタベタした汗汚れもしっかりリセットされ、さっぱりと風合いよく仕上がります!
衣類にダメージを極力与えないためには高度な技術が必要ですが、しっかり汗汚れを落としてくれるウェットクリーニングは、本来水洗いできない衣料の強い味方です!
「ウェットクリーニング」に適した衣類は?
「ウェットクリーニング」に適した衣類は、洗濯表示タグにドライマークのついた衣料です。
2016年からは、新JIS表示として、「W」というマークが付け加えられました。
これによって、洗濯表示タグに「W」というマークがついた衣類はウェットクリーニングが可能です。
他にも、以下のようなものがウェットクリーニング可能です!
- 夏場たくさん着用したスーツや、スラックス
- 汗染みのついたシルク素材のブラウス
- ウール素材のコートやジャケット
- 何年間も洗っていなかった汚れのついたカーテン
今まで水洗いできなかったデリケートなものまで、水洗いできるなんてすごいですね!
ドライマークと「W」マークがついた衣料、どちらもウェットクリーニングが可能です!
「ウェットクリーニング」の料金はどのくらい?
ウェットクリーニングは、生地へのダメージを極力少なくするため、時間と手間がかかる水洗い法です。
そのため、料金は高めとなっており、相場は通常価格(ドライ または ランドリーの価格)の1.5倍くらいのお値段になるようです。
たとえば、通常ドライクリーニングに出しているスラックス一本が500円だとしたら、ウェットクリーニングだと1500円になる計算です。
かなり高いですね。
しかし、夏場はみなさん、どうしても汗をかきますから、キャンペーンでウェットクリーニングの料金を1000円に大幅値下げしているところなどもたくさんありますよ。
料金は高めのウェットクリーニングですが、夏場のキャンペーンなどを利用して、汗汚れをすっきりキレイに水洗いすることで衣類は長持ちします。