クリーニングのシミ抜きで落とせるシミと落とせないシミとは!?
宅配クリーニングのほとんどに無料シミ抜きサービスがついています。その説明には「比較的簡単に落とせるシミが対象」と書いてあります。無料シミ抜きサービスで落とせるシミはどの程度?今回は衣類のシミについてお話します。
食べこぼしやファンデーション…大切な衣類にシミがついてしまったら?
「お気に入りのワイシャツにシミが…」
食事のときにはねたソースや、ファンデーション、子供がこぼしたジュースなど、衣類にシミがついてしまう原因はさまざまです。
服にシミを見つけるとがっかりしてしまいますよね。
それが大切な衣類なら、なおさらショックを受けてしまいます。
シミを落とすために自宅で何度も洗濯しても、シミは頑固でなかなか落ちてくれません。
かといって、無理にこすり落とそうとすると生地が傷んでしまいます。
あきらめてシミをそのまま放っておけば、「やっぱり落としたい!」と思い直したときには、染み込んでさらに落ちなくなってしまいます。
宅配クリーニングの無料シミ抜きサービスを活用しましょう!
宅配クリーニングでは、シミ抜きサービス無料!という言葉をよく見かけます。
こんな頑固なシミを無料で落としてくれるなんて、最高のサービスですね!
しかし、どんなシミでも無料でシミ抜きをしてくれるのでしょうか?
今回はクリーニングでシミ抜きができるものと、クリーニングでも落とせないシミについてお話したいと思います!
そもそもシミってどうなってるの?クリーニングでも落とせないシミとは!?
シミは主に4種類に分類されます。
シミの種類によって、落としにくさがそれぞれ異なります。
- 水溶性のシミ
- 油溶性のシミ
- タンパク質のシミ
- 変色や脱色、色素によるシミ
このなかで最も厄介者なのが4つ目の変色や脱色によるシミです。
- 墨汁
- カレー
- 顔料
- パーマ液
- ペンキ
- ボールペン
- インク
これらのシミは、ほとんどのクリーニング店でシミ抜きを断られてしまう厄介者です。
ほかの種類のシミと異なり、変色などのシミは繊維を直接染めてしまっている状態です。
そのため、シミを完全に落とすことは難しく、落とせたとしても時間と高度な技術が必要になります。
宅配クリーニングで無料のシミ抜きで゛落とせるシミ゛は水溶性のシミ、油溶性のシミ、タンパク質の3種類のシミを対象しているところがほとんどです!
完全に落とせなくても、できる範囲でシミ抜きをしてくれる場合もあります。まずは相談してみましょう!
シミに気付いたらできるだけ早くクリーニングでシミ抜きしてもらいましょう!
無料でシミ抜きができるシミでも、落とせないことがあります。
それは、時間の経過によって定着してしまったシミ汚れです!
シミは時間が経てば経つほど落としにくくなります。
一ヶ月以上シミをそのままにしておくと、どんなシミでも「変色や脱色、色素のシミ」と同じ状態になってしまいます。
こうなってしまうとシミ抜きができたはずのシミも落とせなくなってしまいます。
また、無料シミ抜きサービスの対象外になってしまう可能性があります!
シミができたらすぐにクリーニングに出しましょう!
目安としては、シミができてから10日以内までにクリーニングに出すのが理想です。
自宅でできる応急処置は?
シミはできるだけ早く落とすことが大切です。
ですが、無理に落とそうとすると生地を傷めてしまたり、シミを広げてしまいます。
もしシミがついてしまったら、こすらずにたたいて応急処置をしましょう!
たたくときはシミを広げないように、中心に向かってたたいていきましょう。
シミを包み込むイメージです。
水溶性のシミの場合
シミができた部分の裏側に乾いた布を置いて、上から水に濡らした布で軽くたたきます。
ある程度シミ抜きができたら、最後は乾いた布で水分を取りましょう。
油溶性のシミの場合
まずは乾いた布でシミの油分を吸い取ります。
あとは水溶性のシミのときと同様に、シミができた裏側に乾いた布をあて、濡らした布でシミを上から軽くたたきます。
このとき、濡らした布にハンドソープを少量つけましょう。
あとは濡れた布でハンドソープをしっかり落としましょう。
この方法はあくまで応急処置です。シミをきれいに落とすためにも、できるだけ早くクリーニングにシミ抜きをお願いしましょう!
落ちにくい代表的なシミとは?
変色や脱色、色素によるシミが最も落としにくいとお話ししましたが、具体的にはどんなシミが落としにくいのでしょうか。
血液
血液のなかにはたんぱく質が含まれています。
このたんぱく質が、シミの落としにくさに拍車をかけています。
血液が衣類につくと、血液中のたんぱく質が生地にくっついて固まってしまいます。
ただし、血液汚れは衣類に付着してすぐの早い段階なら、セスキ炭酸ソーダで比較的きれいに落とすことができます。
ですが、シミになってから時間が経てば経つほど固まってしまうので、すぐに落とさなければシミ抜きが難しくなってしまうんですね。
ワイン
ワインを飲むときと言えば、オシャレなレストランやお祝いの席などが多いように思います。
実際、とある宅配クリーニングスタッフのお話で「ワインのシミ抜きはオシャレ着が多い」と聞いたことがあります。
オシャレ着やフォーマル着は、ナイーブな素材でできていることがほとんどです。
ワインの染み抜きが難しいというよりは、ワインのシミがつく衣類がナイーブな素材でできていることが多いからなのかもしれません。
カレー
小さなお子さんをもつお母さんの敵とも言えるカレーのシミです。
カレーは子供たちの大好物です!
「カレーだけはこぼさないで!」とママたちの悲痛な叫びが聞こえてきそうなくらい、カレーによるシミはとっても頑固です!
宅配クリーニングでも、店舗によってはシミ抜きの対象外になるほどです。
無料シミ抜きの対象であっても、カレーによるシミができたときは早めにクリーニングに出しましょう!